東証再編ってなに? 何が変わった?

2022年4月4日、東京証券取引所の区分が変わりました。

東証一部、二部、マザーズ、ジャスダックからプライム市場、スタンダード市場、グロース市場になりました。東証一部に上場していた企業数は2,177社でしたが、新たに基準が見直され、その結果、プライム市場に移行したのは、1,839社でした。(4月4日時点)

どんな影響があるのかというと、まずはTOPIXです。

TOPIXというのは、東証一部に上場している全銘柄から算出された株価指数です。今回の市場再編により、TOPIXはどう変わるのでしょうか?いきなり、プライム市場の銘柄だけが対象になるというわけではなく、元々のTOPIXの構成銘柄から、時価総額が少ない銘柄を、2022年10月から2025年1月にかけて、段階的に除外していくそうです。

つまり、市場区分に関係なく、基準を満たした企業の株価指数になっていくということで、質の向上が期待されています。

ただ、もし保有している銘柄がTOPIXから外れることになれば、株価にも影響があるかもしれませんので、確認してくださいね。

そして、もう一つ、変更されたことがあります。上場を維持するための株主数です。

2021年10月までは、2,000名以上とされていましたが、11月からは800人以上に変更されました。株主数を維持するための一つの手段が株主優待です。そのため、株主優待を廃止する企業がすでに増えてきているそうです。もし、株主優待目的で買っていたのなら、廃止されれば、魅力半減ですね。

ただ、株主優待を廃止した分、配当金を増やすという企業もあるようですので、配当利回りが良くなって魅力的になる銘柄も出てくるでしょう。

東証がどのように変わるのか、注目していきましょう!

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